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創業からの歴史

明治初年、それまで武士であった初代が、何かを商売するにあたり江戸時代から庶民の食べ物であり、自分も好物であったいなりずしに注目しそれまでの味に創意工夫をこらし「志之多」と名付けて売り出しました。 名前の由来の「志之多」とは、初代が歌舞伎の人情話「葛の葉隠れ」の場面で狐の化身の葛の葉姫が「恋しくば 訪ねきてみよ 和泉なる 信田の森の うらみ葛の葉」と詠った古歌にちなみ、狐→稲荷の使い→油揚げ→いなりずしの連想で「志之多」と名付けたことにあります。 食べ物としては、気軽で安価なこともありましたし明治後期には当時最新の自転車に籠をつけ、現在でいうところの宅配を始めたこともあり大変喜ばれてまいりました。 その後、時と経るとともに新しいものに挑戦を続けながらも基本である「志之多」については、伝統を守ってまいりました。 130年にわたる手作りの味をどうぞご賞味下さい。